自動調理器やフードセーバーなど、調理時間から開放される食事の準備を自動化する未来のテクノロジーを紹介します。

更新日:2020年03月31日

家庭での調理を自動化して、保存ができるようにする方法をご紹介します。自動調理器ってどんなもの?

家庭での調理を自動化して、保存ができるようにする方法をご紹介します。家事の4大要素といわれる「掃除・洗濯・炊事・買物」をしていても、自由な時間を取れるようになるイノベーションをご紹介していきます。時間を自由に使えるというのが、これからとても大切だと思います。その空いた時間を「仕事・趣味」に活用したり、「子育て・介護」といった人の交流が必要なことに活用したりしていくと、様々な可能性が広がっていくのではないかと考えます。家事の重労働が問題になっていますが、それを解放するテクノロジーをご紹介してきます。炊事のイノベーションからです。「外食・中食・内食」のといわれる食事の形態のうち、「内食」のと言われるもののイノベーションについて考えてみます。「外食」というのは、ファミリーレストランや居酒屋など外で食事をすることを言います。「中食」は、惣菜などを購入して、家に持って帰って来て食事することを指します。共働き家庭など、忙しい家庭が多いので、「中食」産業のマーケットが拡大しています。今回テーマにするのは、「内食」と言われるものです。食材を買ってきて家庭で調理するのが 「内食」です。家庭の味を守りながら、炊事という時間から解放されて、自由な時間を手に入れるテクノロジーがあると様々な面でメリットがあります。その本命として、「自動調理器」が脚光を浴びています。自動調理器というのは、具材を入れてスイッチを入れて、予約をしておけば、後は勝手に調理をしてくれるすぐれものです。センサーを活用して温度調整や撹拌などを行うことによって、自動で調理することが可能です。多くのメーカーから、色々なタイプのものが出ています。食材をセットするとこまでは、人が行わなければいけません。あとは時間になったら調理を始めてくれて、指定の時間に完成するように作ってくれます。本当に必要な料理だけは人が行い、それ以外のものは自動化できるものは自動化していくことで、貴重な時間を作っていくという発想です。掃除や洗濯は昔から自動化されてきました。調理も炊飯器や電子レンジといったもので自動化されてきました。自動調理器のように調理の自動化が進んでしますが、更に自動化を進めて料理のイノベーションが起こっています。例えば、調味料を自動で計測してくれる機器が開発されました。その先には、スマートクックという概念で、様々な調理機器を「IoT」で結んで、食べたいレシピを選択しておけば、そのレシピから様々な機器が自動で調理を行ってくれる完全に独立した調理を可能にするイノベーションが考えられています。

<スマートクックのロードマップ>
■人力調理
人が全ての調理タスクを実行している状態。

■固定機能支援
機器がプリインストールされた機能により、調理の一部を実行する。

■ネットワーク連携支援
機器はネットワークに接続され、追加機能や多様な情報を取得して、それに基づいてユーザーに合ったレシピ提案や調理を実行する。

■機器横断的自動化
複数の機器がIoTといった形で、ネットワークに接続され、双方に同じレシピを参照し、それぞれの調理を実行する。

■全自動化
機器同士は、物理連携も含めて、ユーザーの最小限の支援のもと、自律的に全ての調理を実行する。

■人間・機器協調
機器が調理を自律的に実行することがでるようになり、ユーザーは機器のサポートを受けながら、自由に創意工夫し、機器と協調して調理することが可能になる。

スマートクックの未来は、このように人間と機器の共存までもが考えられています。機器にレシピをダウンロードして、そのレシピを作ってもらうというようなことは当たり前となります。更にイノベーションが進むと、料理人が作ってくれているかのような、自動調理器も開発されています。こうなってくると、一家に一台料理人を雇っているような状況と言えるかもしれません。「炊事」と言うセクションのイノベーションは、かなり進歩が予測されます。そうすると、「内食」のセクションも活発になることが考えられます。家事という重労働をいかに効率化して、いかに自分の時間を作ることができるか?通常の仕事でも一緒ですが、主婦(夫)の時代に入っているのに、家事は女性がやるもので、人間の手で作った料理も大切ですが、子どもが可愛そうだという文脈だけで、必要以上に家事を「手動」で行うことが、果たしてこれから正解なのか疑問に思います。子どものいない家庭もありますし、これから全世帯の半数は、単身世帯になっていくと言われています。効率化できるところは、テクノロジーの恩恵を享受するべきではないかと思います。その代わり、自動化された家事で空いた時間を、人と人のコミュニケーションであったり、必要なところに使う方が建設的ではないかと考えます。

→「小売物価統計調査」より「食料」関連を抜粋
<穀物>
■うるち米■もち米■小麦粉
<加工穀物>
■食パン■もち
<水産物>
■まぐろ■あじ■いわし■かつお(生)■かつお(たたき)
■かれい■さけ■さば■さんま■たい
■ぶり■いか■たこ■えび■あさり
■かき(貝)■ほたて貝■塩さけ■たらこ■しらす干し
■干しあじ■ししゃも■いくら■のり■わかめ
■こんぶ■ひじき
<畜産物>
■牛肉(ロース)■豚肉(バラ)■豚肉(もも)■鶏肉■レバー
■鶏卵■牛乳(配達/瓶入り)■牛乳(店頭売り/紙容器入り)
<野菜>
■キャベツ■ほうれんそう■はくさい■ねぎ■レタス
■もやし■ブロッコリー■アスパラガス■さつまいも■じゃがいも
■さといも■だいこん■にんじん■ごぼう■たまねぎ
■れんこん■ながいも■しょうが■えだまめ■さやいんげん
■かぼちゃ■きゅうり■なす■トマト■ピーマン
■生しいたけ■にがうり■とうが■えのきだけ■しめじ
■あずき■干ししいたけ
<果物>
■りんご■みかん■レモン■グレープフルーツ■オレンジ
■いよかん■しらぬひ■なし■ぶどう■かき(果物)
■もも■すいか■メロン■いちご■さくらんぼ
■バナナ■キウイフルーツ
<調味料>
■食用油■マーガリン■食塩■しょう油■みそ
■砂糖■酢■ソース■トマトケチャップ■マヨネーズ
■ジャム■ドレッシング■カレールウ■即席スープ■風味調味料
■液体調味料(焼肉のたれ)■液体調味料(めんつゆ)■ふりかけ■中華合わせ調味料■パスタソース

自動調理器やフードセーバー製品をまとめてみました。

「生きるコストを下げる」にあたって、人間の基本でもある食事は、大きなウエイトを占めるています。一生で考えると出費も多くかかります。出費を下げるためには、「内食」で済ますことが大切になります。しかし、時間がないのも確かです。「自動調理器」や「フードセーバー」を利用して、自動で調理をして、うまく保存していくことが大事になると考えます。そのような製品をまとめてみましたので、参考にして下さい。

■ツインバード(TWINBIRD)/スロークッカー
ジェネリック家電で有名な、ツインバードの自動調理器になります。ジェネリック家電メーカーの商品らしく、5000円というとても低価格な値段設定になっています。指示通りに材料を入れれば良く、火を使わないで、安全で直ぐに作れる8種類のレシピが付いていてとても便利です 。
参考URL:http://www.twinbird.jp/products/ep4717.html

■ティファール(T-fal)/Cook4me Express
フライパンや鍋で有名な、ティファールの圧力調理ができる自動調理器です。内臓レシピが「150」あり、レシピを選んで、レシピの通りに材料を入れ、ボタンを押すだけで完成です。全てのレシピは、料理研究家の方が考えたものなので健康的です。この自動調理器だけで、「蒸す」「煮る」「炒める」「圧力調理」の4種類ができます。圧力調理でご飯を炊くこともできます。いつでも熱々のご飯が食べられます。忙しくてもちゃんとした食事を取りたい方に、お勧めの商品です。
参考URL:https://www.t-fal.co.jp/sp/products/CA/multicooker/cook4me/

■象印マホービン(ZOJIRUSHI)/自動圧力IHなべ
自動圧力IHの自動調理器です。一定圧力と自動圧力を使い分けることができます。炊飯器の象印だけあって火加減にはこだわった商品です。見た目も炊飯器のような格好をしています。メニューを選んで、その指示通りに材料を入れておけば料理が完成します。最大12時間の予約ができるので、朝セットをして出かけて、夕食の時間になったらできているということも可能です。
参考URL:https://www.zojirushi.co.jp/syohin/ih-atsuryoku/sp_elmb

■シャープ(SHARP)/ヘルシオ ホットクック
自動調理器といえば「ヘルシオ」というくらい、自動調理器を有名にした商品です。「16リットル」と「24リットル」の容量があるので、量を作らなければいけない場合でも、対応できます。水なしで調理ができるところが特徴です。最大12時間の予約はできるので、明日の予約をして帰ってきて、夕食を食べるということが可能です。面白いサービスとして、「ヘルシオデリ」と言うヘルシオに利用する食材を、セットで宅配してくれるサービスが行われています。定期購入も可能です。

メニューの点数は、「150点」程度掲載されていますが、無線LANに接続することでメニューを増やすことが出来ます。ヘルシオは「IoT機器」としても対応しているので、メニューのダウンロードだけではなく、家族の思考を学習して、あなたに合ったメニューの提案をしてくれます。ご自身のスマホとの連動が可能ですので、レシピの検索やそのための素材の買い物リストを閲覧することが可能です。外出先から予約時間の変更することもできます。
参考URL:https://jp.sharp/hotcook/products/knht24b/

■パナソニック(Panasonic)/マイコン電気圧力なべ
パナソニックが販売している自動調理器です。電気圧力鍋になります。マイコン式なので、温度や時間の設定が自動で可能です。圧力鍋という特性上、短時間で健康的な料理が作れます。
参考URL:https://panasonic.jp/cook/p-db/SR-P37.html

■FoodSaver(フードセーバー)
専用のバッグ、パックロールと真空状態にするための機械を使って、生鮮食品を長持ちさせるための商品になります。バッグタイプ以外にも、ボックスタイプの商品もあります。フードセイバーだと最大5倍長持ちすると言われています。商品の考え方も、無駄をなくすということに力を入れてます。保存期間が長くなることで、食品ロスを減らしたいと考えています。まとめて安く買った食材でも、圧縮をして真空状態にするので、スペースを減らしたり、調理をして保存ができたりするので、色々なメリットがあります。
参考URL:https://www.foodsaverjapan.com/