トレーラーハウスは住居の未来像?トレーラーハウスの情報や、トレーラーハウスの未来を考えてみます。

更新日:2020年03月30日

タイニーハウスの新しい形。トレーラーハウスとは?

タイニーハウスの定番として昔からあるのが、トレーラーハウスです。トレーラーハウスには、様々なメリットがあります。トレーラーハウスとは一体どんな住宅でしょうか?簡単に説明すると、タイヤの付いている移動可能な住宅になります。移動可能といっても、住宅というからには、居住用として作られたトレーラーハウスも多く、お風呂やキッチン、トイレなどの生活に必要なものを備えています。エアコンや冷蔵庫なども電源があるため利用できます。一般の住宅と変わらない仕様です。断熱もしっかりされていますので、防寒対策も大丈夫です。違うところは、タイヤがついているため「車両扱い」となるところです。車両扱いとなるためには、次の条件に当てはまらなければいけません。

1. 随時かつ任意に移動できる状態で設置し、それを維持継続すること。
2. 土地側のライフラインとの接続が工具を使用しないで着脱できること。
3. 適法に公道を走行できること。

その他にも、すぐに走行可能な状態にできること、進行方向に障害物がないこと、エアコンの室外機がトレーラーハウスにしっかりと装備されていること、公道を走行できる仕様になっているといった条件を守る必要があります。メリットとしては、車両扱いなので、市街化調整区域など建物が建てられない場所でも設置可能です。建築確認や基礎工事も必要ないので、初期費用がかかりません。移動が可能なため、借地などへの転用も可能です。税金面での優遇もあります。車両扱いとなるので、固定資産税や不動産取得税はかかりません。車両のサイズにもよりますが、移動が比較的簡単なため、引っ越しする際に便利です。その他にも、地震が起こった際にはタイヤが免震機能を果たし、地震に強い建物となっています。例えば、地震の影響で地盤がおかしくなっても、トレーラーハウスには基礎がないので移動が可能です。さらに、建て壊しが必要なく、流通している市場があるので、中古として売却もできます。新品だけでなく、中古品を購入して利用することも可能です。デメリットとしては、床や入り口がタイヤの分だけ高くなります。当たり前ですが、トレーラーハウスが通行できる道がないと、設置することはできません。移動に際しては、運搬費がある程度まとまってかかります。50万円から100万円程度を見積もっておく必要があります。11メートル以上の全長があるので、どこに配置するかは事前に調査が必要です。地盤がしっかりしていないと、沈んでしまうことがある点にも注意が必要です。さらに、2階建てにすることは車両扱いとならなくなってしまうためできないというデメリットもあります。金銭面ですが、金額や制度的に住宅ローンは使えません。自動車ローンも利用できる金融機関と、利用できない金融機関があるので注意が必要です。余談ですが、トレーラーハウスとキャンピングカーの違いを説明しておきます。これは、ライフラインを接続できるかできないかという点にあります。トレーラーハウスは、上下水道、ガス、電気、インターネットのライフラインを接続できます。金額的には、500万円程度のものからあり、中古であればその3分の2位で購入が可能です。ノマドな生活やミニマムな生活をしたい方には、理想に近い環境を作れるのがトレーラーハウスです。市場に関して希望を述べると、新車市場で販売価格がもう少し下がったり、中古市場がもっと活発になったりすると、さらに面白い市場になるのではないかと思います。車幅が4メートルあるので、通常の車道を走行するのに許可が必要となります。そのような制約があるため、移動の許可を取るのに時間を要することもあります。もっとコンパクトに移動できるイノベーションが必要だろうと思います。移動の問題と共に、スペースの問題があります。都心での利用はあまりお勧めできません。トレーラーハウスを設置できるだけのスペースを持った土地を確保するのは、都心では費用対効果を考えると効率的ではないと思います。しかし、震災の際などには仮設住宅として利用されたりと、フレキシブルな対応が可能です。トレーラーハウスを使ったホテルを開業しているところもあります。自由に移動できるということを考えると、これからのライフスタイルに合わせた柔軟な形が作れる住居ではないかと考えます。

トレーラーハウス製造・販売メーカーをご紹介します。キャンピングトレーラーの楽しみ。

タイニーハウスの本命と言われるトレーラーハウス。住宅ではなく、法律上車両扱いとなるため、確認申請などが必要ありません。税制面でもメリットがあり、ミニマムな生活をするのにとても向いている住居といえると思います。そのトレーラーハウスメーカーを見ていきたいと思います。

■パークホームズ群馬
店舗用、事務所用、住宅用のトレーラーハウスを販売しているパークホームズ群馬。ツーバイフォー工法の国産のトレーラーハウスから、アメリカ産のトレーラーハウスまで、いろいろと取り揃えています。価格も300万円台から500万円台とリーズナブルな価格帯で、広さも15平方メートルから50平方メートル代までと幅広く取り揃えてあります。内装もこだわりの素材を使っており、デザイン性の高い商品が取り揃えられています。
参考URL:http://parkhomes.gunma.jp/

■群馬陸送
10年保証の安心サポートや、オーダーメイドでの製作を在来工法で行っているトレーラーハウス会社です。日本中に設置実績がある会社です。300万円台からのトレーラーハウスを販売しているなど、リーズナブルであることが特徴のひとつです。
参考URL:http://www.trailer-house.biz/

■ルクラ株式会社
おしゃれなトレーラーハウスを多数開発しているのがルクラです。住居用だけでなく、店舗として使うトレーラーハウスにも力を入れており、トレーラーハウスの車両という特徴を活かして、土地活用などの提案を行っています。住宅用のフルサイズのトレーラーハウスでも500万円台からとお手頃価格で購入が可能です。中古の買取や販売にも力を入れているので、必要なくなったトレーラーハウスを買い取ってもらうことも可能です。
参考URL:http://www.lukura.jp/

■トレーラーハウスの品質と実績で選ぶなら「Namilis」
トレーラーハウスであれば、市街化調整区域にも設置が可能です。その特性を生かして、申請から設置まで行っています。数々の実績があるので、オーダーメイドでトレーラーハウスの製作が可能です。
参考URL:http://trailer-houses.com/

■スペースホーム
創業30周年を迎える歴史のあるトレーラーハウスの販売会社です。中古車の販売や買取にも力を入れています。その他にも、レンタル業務を行っています。トレーラーハウスは不要になれば車と同じで、売買の市場があります。新車でもシンプルな車両であれば200万円台から、高額なものでも700万円台のトレーラーハウスのラインナップになっています。
参考URL:http://www.space-h.com/

■クレイドルキャビン
飯田グループホールディングスの子会社、株式会社アーネストワンが運営するクレイドルキャビンブランドです。コンテナハウスとトレーラーハウスを販売しています。上場している企業のコンテナハウスとトレーラーハウスということもあり、そのブランド力が期待できます。アフターメンテナンスや全国ネットワークでの販売、過去の実績なども魅力的です。
参考URL:https://cradlecabin.com/

■トレーラーハウス宿泊村「El faro(エルファロ)」
トレーラーハウスで作られた宿泊村もご紹介します。東日本大震災に被災した女川町で旅館業を営んでいた事業者が集まり、協同組合として2012年にオープンしたトレーラーハウス専門の宿泊施設です。女川駅のすぐ横に位置しており、女川でのアクティビティの中心として利用できます。宿泊棟は32棟あります。それ以外にも、レストランや駐車場なども併設されているので、車で行っても電車で行っても使い勝手が良いと思います。震災復興に貢献するという意味でも、ぜひ訪れて地元の方と交流できると良いと思います。
参考URL:https://hotel-elfaro.com/