Google(グーグル)やAmazon(アマゾン)の描く音声で、家中を操作するという「IoT」の将来を考えます。

更新日:2020年04月01日

Google(グーグル)やAmazon(アマゾン)が提供する音声システム。

最近、CMなどでもよく流れているスピーカー。Google(グーグル)やAmazon(アマゾン)が有名だと思います。音声認識を行うスピーカーは、スマートスピーカーやAIスピーカーなどと呼ばれていて、その指示に従って機器がアクションを起こすようになっています。これは将来的に「IoT」と結びつき、さまざまな機器を動かせるようになります。その二大巨頭が「Google」と「Amazon」ということになります。その中心的な役割を支えるのが「AIアシスタント」です。「AIアシスタント」は、音声認識や言語の処理などを組み合わせ、こちらからの質問に対して適切な回答や動作を行うアシスタントです。ディープラーニングの発展によって、音声認識は目覚ましい発展を遂げています。その機能を活用して、質問に対して適切に動作を行うのが、「AIアシスタント」になります。現在は、GoogleやAmazonがウェブサイト内で提供するサービスを利用するためのアシスタントとして使われるのが主流です。これからは、家電などとつながってIoT製品のハブとして利用されることが考えられています。メールであったり、電話であったりといったやり取りも、音声だけでできるようになると、外部への連絡といったことも代行できるようになるかもしれません。自分専用のアシスタントが常にそばにいるというイメージになっていくのではないでしょうか? さまざまな家電を自動化して、人と人とをつなぐことで、すべてスマートスピーカーと会話するだけで生活が完了するような世界が近づいてきています。

■Google(グーグル)
「Google Home」は、「Googleアシスタント」というAIアシスタントを搭載し、パソコンやスマホなどのモバイルデバイスを介さずに「Googleアシスタント」を利用できるようにしたスマートスピーカー(AIスピーカー)です。「Amazon Echo」と同様に、「Google Home」では調べ物ができます。また、音楽や映像、カレンダー、アラームやタイマーの設定、天気予報の確認、計算など、細かいサービスを音声で利用することができます。「OK, Google」や「ねぇ、Google」というウェイクワードで「Google Home」に問いかけると起動します。

■Amazon(アマゾン)
「Amazon Echo(エコー)」は、「Alexa(アレクサ)」というAIアシスタントを搭載し、音声デバイスで操作できるスマートスピーカー(AIスピーカー)です。音声で、買い物や音楽の再生、動画の視聴など、さまざまな操作が可能です。Alexaに新たな機能を追加することができ、その方法としてプラグイン機能が提供されています。日本向けのものでも、1000種類以上のプラグインが用意されており、それらは「スキル」と呼ばれています。例えば、「Alexa、(スキル名)を開いて」と指示を出すだけで、料理の予約注文や寄付などができるスキルもあります。過去のことを記憶して、それをもとにした反応をする試みも行われています。そうすると、使えば使うほど親しみやすさが増す、オーダーメイドのスマートスピーカーとなります。「Alexa(アレクサ)」対応のスマートスピーカーは、アマゾン製のものだけでなく、アンドロイドのスマートフォン上でもアシスタントとして設定することができます。アンドロイド製品では通常は「Googleアシスタント」が対応していますが、「Alexa(アレクサ)」にも対応できるようになっています。「Alexa(アレクサ)」のウェイクワードは「アレクサ」で、呼びかけると起動します。

「IoT」の未来とは?

「IoT」とは、「Internet of Things(インターネットオブシングス)」と言われるもので、家電などの「モノ」を、インターネットと接続することで、遠隔でコントロールできたり、情報交換できたりすることを言います。今後の「IoT」は、まず音声認識でモノを制御できるようになるという規定ラインのものから、ヒトがインターネットとつながる「IoH(Internet of Human)」や、能力のインターネット化である「IoA(Internet of Ability)」といった概念まで出てきています。

【トイレ】「SYMAX」は、尿で健康状態が分かるトイレになります。トイレ本体のディスプレイで、色々な数値を判断します。生活習慣病といった多くの病気の症状が尿に現れるので、早期に健康状態を図るために利用できる「IoT機器」になります。
参考URL:https://symax.jp/ja.html

【排泄予知機】「DFree」は、排泄を予測する「IoT機器」になります。ウェアラブル端末というタイプのものです。高齢者は、自分の排泄のタイミングが分からなくなってしまっていることも多いので、介護の現場などで、タイミングを適切に知らせてくれるデバイスになります。
参考URL:http://dfree.biz/

【洗濯物たたみ機】「ランドロイド」は、洗濯物をたたむことができる「IoT機器」になります。洗濯物から、その洗濯物に合ったコーディネーションを提案してくれる機能も備えています。とても興味深いことに、人間が一生で洗濯物をたたむ時間は375日あるということが分かったそうです。そのため、「ランドロイド」を使えば、一年間近くの時間を節約できるという計算になります。まだまだ高額なので、低コスト化が進むことによって、普及への見通しが開けると思います。
参考URL:https://laundroid.sevendreamers.com/

【ボタン型スピーカー】「Pechat」は、ボタンの形をしたスピーカーで、ぬいぐるみに取り付ければ、ぬいぐるみがおしゃべりするという昔夢見たことが出来る「IoT機器」になります。専用のスマホアプリで、ボタン型のスピーカーを通して会話をすることも可能です。
参考URL:https://pechat.jp/

【歯ブラシ】「GUM PLAY」なら最適なブラッシングが分かります。歯磨きをサポートしてくれる「IoT機器」です。「GUM PLAY」を利用することで、口の中の菌を退治するゲームや、三分間のニュースを流すことによって、適切な歯磨きをサポートしてくれます。
参考URL:http://www.gumplay.jp/

【ペン】「Neo smartpen N2」は、描いているものを瞬時にデジタル化できるサービスです。それをクラウドストレージと繋げば、保存ができます。オフラインでも起動できるので、Wi-Fi環境がないところでも動作します。
参考URL:https://www.neosmartpen.com/jp/

【スーツケース】「CowaRObot R1」は、持ち主に自動でついてくるスーツケースです。特徴的な機能として、障害物防止機能があるので、周りの人への安全性にも配慮されています。GPSも内蔵されており、紛失してもどこにあるか探すことができます。
参考URL:http://www.cowarobot.com/

【ベッド】「Sleep Number 360」は、センサーを利用してマットレスの高さを調整したり、足元を温めたりしてくれます。この機能により、いびきを防止することも可能なので、快眠を得られる設計となっています。
参考URL:https://www.sleepnumber.com/360-bed-ces-2018

【プッシュロボット】「マイクロボットプッシュ」は、遠隔操作で家電のボタンを押すことができる機器になります。家電のスイッチを押すことだけに特化しています。これによって、照明を定期的な時間にオンにするといったことができます。現在、普及しているアナログデバイスを「IoT」化することができる画期的なアイデアではないかと思います。
参考URL:https://microbot.is/ja/push/

【カーテン操作機】「mornin」は、カーテンの開け閉めをする機器になります。設定した時間になると、カーテンを自動で開けるようになっています。カーテンまで「IoT」に繋がる時代になってきたということです。
参考URL:http://mornin.jp/

【愛犬用センサー】「Whistle」は、首につけることによって愛犬の健康状態を判断できる「IoT機器」です。GPSも付いているので、犬が迷子になっても探し出すことができます。
参考URL:https://www.whistle.com/

【アルコール測定】「TISPY」は、アルコール測定器ですが、これまでのアルコール測定器と違い、事前に飲酒している人のデータを収集して対象者の飲酒状況を把握し、飲酒の容量をサポートしてくれます。翌朝の起床タイミングもサポートしてくれます。
参考URL:http://www.rd-stuff.com/tispy.html

【マッサージ機】「FMC-LPN5500」は、様々なセンサーを使って骨格や筋肉の状況を測定し、日々の生活をサポートしてくれるデバイスです。今後、体に関わる「IoT機器」が普及することで、予防診断をしながら適切な健康状態をアドバイスしてくれるようになると考えられます。そのようなデバイスを使って、予防医療のマーケットも拡大していくと思います。
参考URL:https://family-lupinus.com/

【メガネ】「JINS MEME」は、メガネを装着した人の視線の動きを感知し、どのくらい作業に集中しているかを判断することができます。例えば、運転している人であれば、眠そうにしているとその視線の動きを感知して、危険を知らせてくれるといった形です。
参考URL:https://jins-meme.com/ja/

【会議室システム】「SmooseSpace」は、プロジェクションマッピングを利用して遠隔で会議を行うことができるシステムです。これまでのようにテレビ画面を利用したテレビ会議に比べ、広い面積で「空間と空間をつなぐ」ことができるので、臨場感のある会議が行えます。
参考URL:http://www.nesic.co.jp/solution/eo/smoothspace.html

【冷蔵庫】「Samsung Smart Fridge」は、冷蔵庫の中身を確認できる「IoT機器」です。中身を確認できることにより、スーパーなどに行く際に必要なものを買い物できたり、ネットで注文できたりといったことが可能です。
参考URL:http://www.samsung.com/us/explore/family-hub-refrigerator/overview/

【財布】「Ekster Wallet」は、一定の距離から財布が離れるとスマホに通知が来て警告してくれる、財布の置き忘れを防止する「IoT機器」になります。カード情報などを盗まれないようスキミング対策もされているので、入れておくだけで色々なメリットがあります。
参考URL:https://ekster.com/

【IoTホテル】「&AND HOSTEL」は、「IoT機器」を活用したホテルになっています。チェックインする際に渡されるスマホで、テレビやエアコン、照明、カーテン、ルームキーなど、すべてをコントロールできるようになっています。「IoT」を体感できるホテルとして人気があります。
参考URL:https://andhostel.jp/