更新日:2020年04月10日
最近、働き方改革と共に、「テレワーク」という言葉をよく耳にするようになってきました。そこで、テレワークというものを再度考えていければと思います。テレワークとは、情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を利用して、働く場所や働く時間を意識せず、柔軟に働ける働き方のことを言います。「tele=離れた所」と「work=働く」をあわせた造語です。以前は、職場以外での仕事ということで、労働時間の管理や把握が難しかったため、ある程度の裁量権を与えて、その目標をクリアすることで評価を測っていました。現在では、一定の裁量権は与えられると共に、それらを管理するシステムであったり、インターネットの発達であったり、チャットを中心に仕事をすることもできるので、テクノロジーを駆使することで、テレワークを行いやすい環境になってきています。テレワークはその働く場所によって、いくつかの分類に分かれます。
■自宅利用型テレワーク(在宅勤務)
「在宅勤務型テレワーク」というのは、自宅でパソコンとインターネット、電話、FAXなどを使って、遠隔で仕事をすることを言います。昨今、会社にいてもチャットなどを使って、フリーアドレスで仕事をすることが多くなってきています。これを、会社と自宅という形や、自宅と相手方の決められた場所という形で、仕事をすることを言います。
■モバイルワーク
「モバイルワーク」は、顧客先や移動中に、スマホなどを使って仕事をすることを言います。スマホのテザリング機能などを使って、パソコンでインターネットに接続して仕事をすることもモバイルワークと言えます。現在では、クラウドソーシングといった仕事の仕方でも、スマホだけで行えるようなものも増えてきました。このように、移動しながら仕事ができることをモバイルワークと言います。
■施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)
「施設利用型テレワーク」は、勤めているところのオフィスではなく、1社専用で社内インキュベーションなどに利用しているサテライトオフィスや、地方のオフィスなどのことを指します。スポットオフィスや専用サテライトなどとも言われています。レンタルオフィスなども利用され、複数社でそのオフィスを共用していることもあります。都市部の会社は、例えば、インターネット回線速度の速い地方にサテライトオフィスを置いたりします。逆に、地方の会社は、営業拠点として、都市部にサテライトオフィスを置いたりしています。
テレワークが適している人には、このような形が挙げられます。
■育児や介護などが理由で移動が困難な人、または、身体の障害や精神の障害などで、通勤が困難な方。
■総務、人事、経理など管理部門の人は、テレワークで仕事ができます。
■営業、システムエンジニア、サポートなどの顧客対応業務が中心の方。
→テレワークのメリット
テレワークは、車を使って出社することによる交通渋滞や大気汚染、都心部であれば満員電車などの問題を解決できると考えられています。場所を選ばず仕事ができるので、地方へ移住することも可能です。地方へ若い人が移住することによって、地域活性化や少子化・高齢化の問題が解決されるのではないかと期待されています。育児や介護などの時間も効率的に使えるため、社会問題の解決につながると考えられています。経営者にとっても、オフィスの賃料や交通費の削減など、コスト面でのメリットを享受できます。労働者には労働の裁量権が与えられ、非雇用型の場合には働くスケジュールを柔軟に調整できるようになります。
→テレワークのデメリット
テレワークのデメリットとしては、働く時間が長くなる傾向にあります。どこでも仕事ができてしまうため、どこに行っても仕事をしなければならなくなる可能性があるということです。
裁量権を持って働くことができますが、雇用型であっても、必然的に上から降ってくる仕事をこなさざるを得ません。これまでであれば、決められた時間・場所にいれば良かったものを、上から押し付けられたノルマを達成しなければ評価にならない、といったジレンマが生まれてしまいます。そうなると、上からの要望に答えなければならなくなり、結果として労働時間が長くなってしまうことがあります。これらのように、労務管理が遠隔の場合はどうしても難しくなるという問題点が挙げられます。また、クラウドソーシングなどでは、収入がかなり低額になる職種もあります。そのような場合、通常の労働に比べて低賃金で働かされる可能性もあります。「モバイルワーク型」のテレワークは、営業職などの場合、クライアント先に出向く時間が増えるので良い反面、社員が一堂に会する機会が少なくなるため、会社へのロイヤリティが薄れてしまう可能性があります。現在、テレワーカーは、2010年の統計によると1,087万人で、若干の増加を続けています。在宅テレワーカーは約330万人程度で横ばいになっています。
昨今、テレワークで仕事を受注するために、クラウドソーシングの利用が加速しています。色々な種類も出てきています。そのような、クラウドソーシングの一覧を記載しますので参考に使ってみて下さい
<総合型>
■ランサーズ
10年以上の歴史がある日本最大のクラウドソーシング会社です。マッチングするまでは全て無料で利用できます。
参考URL:https://www.lancers.jp/
■クラウドワークス
180種類以上の様々な仕事を依頼できるクラウドソーシングです。プロダクトの発注も可能です。会員数は140万人以上になっており、日本で最も大きなクラウドソーシングと言えます。
参考URL:https://crowdworks.co.jp/
■Bizseek
手数料の安さが売りのクラウドソーシングです。様々な仕事を安い手数料で受注できます。
参考URL:https://www.bizseek.jp/
■coconala(ココナラ)
お手頃な価格で、知識、スキル、経験を販売できるクラウドソーシングです。占いのようなサービスからイラストまで、幅広く販売できます。決済も全てサイト上で完結します。「500円」から利用できるので、ちょっとしたタスクも販売可能です。
参考URL:https://coconala.com/
■shufti(シュフティ)
主婦の方をターゲットにしたクラウドソーシングです。2007年からスタートした歴史のある在宅ワークサイトで、単純な作業の依頼に向いています。
参考URL:https://app.shufti.jp/
■Craudia
様々なクラウドワーカーが登録しているクラウドソーシングです。簡単に登録できるため、幅広い仕事を受け付けられます。
参考URL:https://www.craudia.com/
■Workshift
海外のフリーランスも多く在籍するクラウドソーシングサービスです。そのため、翻訳やインバウンド業務、越境ビジネスなど、その特性を活かした作業が可能です。日本と海外をブリッジする珍しいクラウドソーシングなので、ぜひ活用してみてください。
参考URL:https://workshift-sol.com/
■TALENT
フルスピードが運営するクラウドソーシングです。ライティングの仕事を中心に、中小規模の案件が多く掲載されています。
参考URL:http://talent-worker.com/
■ジュハッチュー
単発の仕事やプロジェクトに関するクリエイティブのマッチングサイトです。
参考URL:http://creators-cris.jp/
■CROWD(クラウド)
リアルワールドが運営するクラウドソーシングです。総合型クラウドソーシングのラインナップの一つですが、ライティングに重きを置いている印象です。リアルワールドが運営するポイントサイトと連動しているため、他社と差別化されています。
参考URL:http://realworld.jp/crowd/
<ライティング(文章作成)>
■サグーワークス
ライティングに特化したクラウドソーシングです。クライアントとライターが直接やり取りを行えるため、細かい指示が出せます。「テキスト作成」や「アンケート作成」といった種類のタスクから選べます。
参考URL:https://works.sagooo.com/
■shinobiライティング
ライティング特化型のクラウドソーシングです。ディレクターが入って指示を出すため、ライターとの面倒なやり取りが不要です。ライターは「3レベル」に分類されているので、必要に応じて最適なライターを選べます。
参考URL:https://crowd.biz-samurai.com/
■Repo(ルポ)
指定されたキーワードに対して、まとめサイトやコラムなど、体験談、説明、感想文などを含む短いライティングを行うサイトです。
参考URL:https://www.repo.ne.jp/
■ポチタマライター
犬や猫など動物に特化したライティングサイトです。犬や猫が好きな方にとって、自分の興味を活かして執筆できる、とても面白いサイトです。
参考URL:https://pochiwriter.com/
<デザイナー向け>
■SKIMA
ゲームやアニメーション寄りのイラストデザインが多く、比較的ハードルが低いため、経験の浅いイラストレーターに向いているクラウドソーシングです。
参考URL:https://skima.jp/
■Skillots(スキロッツ)
ファーストデザインが母体となっているため、有名なイラストレーターが在籍しています。スマホアプリのキャラクターや背景などの仕事があるので、IT業界でイラストレーターを目指す方におすすめです。
参考URL:https://www.skillots.com/
■99designs
世界最大級のデザイン型クラウドソーシングです。世界中から多くのデザイナーが参加しており、ロゴやウェブサイトの制作など、様々なデザイン業務を発注できます。
参考URL:https://99designs.jp/
■Panda Graphics
ソーシャルゲームのイラストを中心に依頼可能です。ディレクターが入って2D、3Dのグラフィックを制作するため、クオリティは安定していますが、比較的しっかりとした予算を組む必要があります。
参考URL:https://panda-graphics.net/
■ロゴJPコンクール
ロゴに特化したクラウドソーシングサービスです。プロのデザイナーのみが参加しているため、品質の高い発注が可能です。
参考URL:http://compe.logo.jp/concour/
<エンジニア向け>
■アサインナビ
常駐案件の「IT/コンサルティング」を行うフリーランスのプログラマーやシステムエンジニアを探せるサイトです。東京都内を中心に多数の案件が掲載されています。
参考URL:https://assign-navi.jp/
<家事代行>
■CaSy家事代行
掃除、洗濯、食事の準備などの家事を代行するクラウドソーシングです。東京、神奈川、大阪近郊など大都市圏を中心にサービスを展開しており、短時間でできる家事代行を行っています。
参考URL:https://casy.co.jp/
■ANYTIMES(エニタイムス)
プライベートレッスンや家事代行など、近所でサービスを提供できる人と利用したい人をマッチングするアプリです。自分の得意なことを販売できるので非常に便利です。引っ越しの手伝いなども依頼でき、自分の得意分野を活かしてちょっとしたお小遣いを稼げます。
参考URL:https://www.any-times.com/
■タスカジ
1時間1500円からの家事シェアリングサービスです。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県がサービスエリアとなっています。掃除や料理、ペットケアやお子さんの面倒まで、追加料金なしで発注でき、レビューによる評価で安心・安全が担保されています。
参考URL:https://taskaji.jp/
<スペシャリスト向け>
■Gengo(翻訳者向け)
翻訳専門のクラウドソーシングです。登録している世界中のネイティブ翻訳家にテキスト翻訳を発注できます。日本語から英語への翻訳の場合、1文字5円から9円とお手頃な価格で発注できます。クラウドソーシングならではのスピードがあり、品質も担保されています。
参考URL:https://gengo.com/
■Conyac(翻訳者向け)
ネイティブスピーカーに翻訳を発注できるサービスです。日本語から英語への翻訳の場合、1文字6円で、オプションを加えると概ね12円から15円程度になります。登録者数も多く、安定したサービスが受けられます。
参考URL:https://conyac.cc/ja
■Voip!(ボイプ)
声優向けのサービスです。ボイス素材を納品するクラウドソーシングで、オンラインで音声データを納品します。多くの声優が登録しており、ゲームやプロモーションビデオのナレーションなどを提供しています。
参考URL:https://voi-p.com/
■nutte
縫製に特化したクラウドソーシングという珍しいサービスです。オリジナルの服を発注する方と縫製職人がマッチングするサイトで、自分で服を縫えない人でもオリジナルの服を作りたい場合に重宝されます。
参考URL:https://nutte.jp/
■ビザスク
様々な経験を持つ専門家や企業のOBなど、国内外約7万名が在籍しています。スポットコンサルという形態で、電話や対面でアドバイスを受けることができます。
参考URL:https://visasq.co.jp/
■Bizlink
エンジニアを中心にフリーランスをマッチングするサービスです。常駐案件からコンサルティング案件まで、スキルや状況に合わせて選べる豊富な案件が用意されています。
参考URL:https://bizlink.io/
■SAGOJO
旅をしながら記事を書くことで報酬を得るクラウドソーシングです。動画や写真を撮影したり、旅先でコンテンツを制作することも可能です。駅からの道案内の写真やスキー場の感想記事など、旅に関連するライティングができます。
参考URL:https://www.sagojo.link/
■JobUni
データ解析、データ入力、調査、翻訳、資料作成、文字起こしなどを、日本中の74校の大学・大学院生に依頼できるサイトです。学生に特化した非常にユニークなクラウドソーシングです。
参考URL:https://jobuni.jp/
<データ入力特化型のクラウドソーシング>
■在宅ホームワーカーズ
データ入力、記事作成、アンケートモニターなどのマイクロタスクがメインのクラウドソーシングです。ネット環境があればどこでも作業でき、効率的に副業ができます。
参考URL:http://e-works.link/
<写真素材特化型のクラウドソーシング>
■PIXTA(ピクスタ)
ロイヤリティフリーのストックフォトとして老舗のサイトです。写真数が多く、低価格で、著作権もロイヤリティフリーのため使いやすいサイトです。多くの場面で素材が利用され、一度は見たことのある写真も提供されています。
参考URL:https://pixta.jp/
■iStockphoto(アイストックフォト)
世界的に有名なフォトエージェンシー、ゲッティーイメージズが運営するストックフォトサービスです。海外関連の写真が中心で、時事ニュースに関連した写真も用意されているため、利用価値が高いです。
参考URL:https://www.istockphoto.com/jp
■Snapmart(スナップマート)
スマホで撮影し、SNSに自然にアップされるような写真をテーマにしたストックフォトです。iOSのアプリから出店でき、プロが撮影した作り込んだ写真ではなく、Instagramに載せているような自然な写真を求める方に適しています。
参考URL:https://snapmart.jp/
■photolibrary(ふぉとらいぶらりー)
初期から運営されているストックフォトで、出展者への還元率が最高60という高還元率の写真マーケットです。
参考URL:https://www.photolibrary.jp/
<その他の動画・映像制作特化型のクラウドソーシング>
■Crevo
動画や映像作成に特化したクラウドソーシングです。テレビCMにも利用される有名なサイトで、イラストによる動画制作が多めですが、質の高い映像が制作できるため、インターネット動画やプロモーションにも活用できます。動画作成が初めての方でも、専任のスタッフがサポートするため安心です。
参考URL:https://crevo.jp/
■Viibar(ビーバー)
「bouncy」を運営していることで有名な動画制作のクラウドソーシングです。イラストによる動画制作から、実写の動画まで幅広く対応しており、オンライン動画制作支援ツールも提供。日本最大級の約3000人のプロクリエイターのネットワークがあるため、安心して依頼できます。
参考URL:https://viibar.com/
■izmaker(ジョブスタジアム)
映像と音響に特化したクラウドソーシングです。CGを活用した動画や、映像に合わせたBGMの制作を発注できます。
参考URL:http://izmaker.com/jobstadium
<ユーザーテストに特化したクラウドソーシング>
■UIscope
アプリの使用感をテストするクラウドソーシングです。ユーザーがアプリ利用時の動画を送信し、音声やアンケート形式で使用感をフィードバックします。
参考URL:https://client.uiscope.com/
■POSTOCO(ポストコ)
日本で初めてアプリのレビューとアンケートをクラウドソーシング化したサービスです。アプリのレビューでポイントが貯まり、随時実施されるアンケートでもポイントを獲得できます。獲得したポイントは、ギフト、電子マネー、現金などに交換可能です。
参考URL:http://postco.jp/
■TEAM WORKERS(チームワーカーズ)
ウェブサイトの弱点を発見し、改善策を提案してくれるクラウドソーシングです。アフィリエイトサイトやECサイトなど、売上向上を目指すサイトマスターが、新たな提案を受ける際に重宝するサービスです。
参考URL:https://www.teamworkers.jp/
<営業特化型のクラウドソーシング>
■kakutoku
従来社内で抱えるべき営業リソースをクラウドソーシング化した画期的な取り組みです。事業会社と営業担当者がマッチングし、自由な形で営業活動を行えます。営業側は審査があるため、営業力も担保されています。
参考URL:https://kakutoku.jp/