更新日:2020年03月30日
コンテナハウスは居住性を考えても、実用的なモバイルの本命ではないかと思います。近年よく、タイニーハウスやモバイルハウス(小屋)というキーワードで聞くようになってきた住居の形に、コンテナハウスというのがあります。コンテナハウスは、読んで字のごとくコンテナを使って作られた住宅のことを指します。始めに、コンテナとはどういうものかを説明します。コンテナというのは、船で輸出入する際に使われている大きな鉄の貨物の箱のことを言います。貨物列車などでも利用されているので、見たことがある方は多いのではないでしょうか?コンテナは、20世紀最大の発明と言われる優れたものです。「ISO規格」の海上コンテナが全世界で使われていますが、これはドライコンテナで、(長さ)20フィートもしくは40フィート(及び、40フィートHi-Cube)の2種類ですがあります。(幅)8フィート、(高さ)8フィート6インチ、という風に決まっていて、これを船などに積み上げて輸送することが可能です。効率的に輸送をすることができるとても優れたものです。このコンテナを改造して住宅として使うのがコンテナハウスになります。メリットとしては、元からその特性上、輸送に適したサイズになっていること。トレーラーハウスと違い、上に積み上げることが可能だということです。積み上げたり向きを変えたりすることによって様々なオリジナリティを出せます。海上を輸送するために作られたものですので、強度・耐久性が上げられます。東日本大震災の時には、仮設住宅としていち早く住宅を提供しました。迅速に仮設住宅を建設できたことは、その移動性の高さが分かる具体例だったと思います。デザイン的にも優れていると思います。コンテナの積み上げ方などを工夫すると、とてもデザイン性に優れたおしゃれな住居になります。移動したくなった際には、コンテナですので、基礎はしっかり作らなければいけませんが、移動して別の場所に移設することは可能です。費用に関しても普通の住宅を建てるのに比べると、比較的安価に建設することができます。通常の住宅とトレーラーハウスとの中間的な価格やメリットが享受できるのが、コンテナハウスではないかと考えます。コンテナというモビリティのあるモジュール化されたものを、並べたり組み立てたりするだけで住宅はできるのでとても効率的な工法です。耐用年数は、40年と考えられています。デメリットとして、住宅用にコンテナをそのまま利用することはできないため、住宅用のコンテナとして作られたものでないと、日本の建築基準を満たしません。なぜかと言うと、コンテに使われてる鉄の材質が「ISO規格」であって、日本の「JIS規格」ではないため。建築確認申請を通すことができません。建築確認申請を通すしためには、「JIS規格」に対応した鉄でできたものを使わなければなりません。コンテナは世界中で流通しているため、比較的輸送にコストがかかりません。輸送費は、20フィート程度のコンテナで、6万円から18万円。40フィートのコンテナで、8万円から30万円です。もちろんライフラインを引くのには、別途工事費用がかかります。更に、コンテナは鉄でできていますので、快適に過ごすには断熱に費用を使わなければいけません。しっかりと断熱をしておかないと、夏の暑さや冬の寒さが直接影響します。概ねコンテナを改造するだけで、20フィートで80万円。40フィートで100万円程度必要になり、ここに色々な費用を勘定すると300万円程度の費用が必要となります。これらのことを考えると、コンテナハウスというのは、場所にとらわれないライフスタイルが可能な住宅ではないかと思います。ミニマリズム、ロハス、サステナブル。このようなキーワードに適した住宅の選択肢のひとつとして考えてみると良いと考えます。
ミニマリズムといった話の文脈で、聞くようになってきたタイニーハウス。その中でもコンテナハウスは、性質やデザイン性から注目されています。そんなコンテナハウスのメーカーをご紹介していければと思います。
■ツムクム
デザイン性の高いコンテナハウスを販売しているツムクム。建築確認申請にも対応した「JIS規格」のコンテナを製造しています。地盤調査のサポートも行なってくれます。断熱性や耐火性、耐震性なども優れた建築用コンテナを使っています。コンテナのリサイクルにも取り組んでいて、不要になったコンテナの買取も行なってくれます。
参考URL:http://www.2696.jp/what.html
■コンテナベース
「株式会社archimetal.jp」が運営するコンテナベース。コンテナハウスメーカーとして、建築基準法に準拠したコンテナハウスを15年以上販売している会社です。日本全国対応していて、実績が豊富です。最初の商談から施工まで行っています。ウェブメディアにも熱心で、コンテナハウスに関する情報が満載のメディアを運営しています。62平方メートルのコンテナハウスが、1千万円程度で作れます。木造と同じような費用で、耐震性など様々なメリットがあるコンテナハウスです。
参考URL:https://containerbase.jp/
■株式会社デベロップ
建築基準に適合している高品質なコンテナモジュールを使って、その組み合わせで短納期、 居住性の高いコンテナハウスを提供しています。
デベロップの場合は、ビジネス向けのコンテナの活用が多いようです。トランクルームなど、不動産活用のためのコンテナを展開しています。コンテナモジュールで、短納期でできるコンテナハウスは、ビジネスに適合したものといえます。「楽天」や「LIFULL」と提携した「Rakuten STAY VILLA」という事業も行なっています。
参考URL:https://www.dvlp.jp/container/
■コンテナハウスの「ATS,japan」
愛知県で、コンテナハウスの販売製造を行っている会社です。中古コンテナの販売も行なっています。料金表も細く出ていて、参考になると思います。住宅用のコンテナから、事務所や店舗向けのコンテナまで幅広く販売を行っています。
参考URL:http://www.ats-japan.com/
■BOX OF IRON HOUSE
建築確認申請に対応した「JIS規格」の鋼材を使用した国産、新造コンテナを使っています。二階建て、三階建ての建築も可能なコンテナです。しっかりとした断熱処理もされているので、コンテナで起こりがちな、熱を閉じ込めてしまう対策もされています。コンテナハウスは、従来の鉄骨造に比べるとローコストで堅牢なものが作れるというメリットがあります。しっかりとサビなどの対策をして、断熱性を向上させれば、快適で、耐火性、耐久性、耐震性に優れた住宅ができます。
参考URL:https://box-of-iron-house.com/
■コンテナハウス「2040JP」
建築確認申請に対応した快適で、おしゃれなコンテナハウスで有名な「2040JP」。店舗向けのコンテナや、宿泊所向けのコンテナなどを作っています。その他にも、リゾートや別荘、住居などのコンテナも製造もお行っています。20フィート、40フィートの建設専用のコンテナを使って、建設をします。デザイン性にも優れていて、コンテナで店舗などを作っている商品が特徴といえます。耐久年数は40年と言われているので、長く使うのにも適しているコンテナハウスです。
参考URL:http://2040.jp/
■株式会社エーケーホーム
株式会社エーケーホームは、群馬県にあるコンテナハウス製造メーカーです。コンテナハウスで住宅や事務所、店舗の販売をしています。中古コンテナ、新造コンテナを使って、様々な居住スペースを建築しています。ローンの提案から、建築確認の取得までサポートをしてくれます。
参考URL:http://a-k-home.com/
■コンテナハウス「TETSUYA」
八王子にモデルルームを持つ、コンテナハウス「TETSUYA」。東京以外にも、神奈川県のみなとみらい、青森県の八戸にモデルルームがあります。デザイン性に優れたコンテナハウスを見学することができます。
参考URL:https://www.ih-tetsuya.com/