更新日:2020年03月26日
今後、社会はどんどん知的生産が中心となる社会に突き進んでいくと思います。その中で、とても大事になるのは、やはり教育です。しかし、現在の学校教育だけでは限界があるのではないかと思います。学校の先生の過重労働であったり、いじめの問題であったり、人的パワーだけでは対応できないものもあります。やはり、教育にもテクノロジーの助けが必要になるのではないかと思います。公立の学校であれば、地域という枠だけで各生徒の個性をあまり考慮せずにひとつの教室に押し込めるということが起こっています。集団生活は大事ですが、いじめが発生してしまっては、元も子もありません。集団を出たり入ったり、自由にできることが学校教育においても大事なのではないかと考えています。個人の特性を伸ばす上で、様々な学びの場が低年齢であっても数多く提供されるべきだと思います。更にそこに親の所得による格差といったもので制限がかかってしまっては、機会の平等の観点からも良くありません。そんな中で、平等な教育の機会を提供するためには、学校教育においても「eラーニング」のテクノロジーを取り込むべきではないかと思います。誤解して欲しくないのは、学校教育が間違っているということではありません。日本で行われ、生きた学校教育は、日本を世界二位まで押し上げた国家の基礎となる教育であったことは間違いないと思います。しかし、時代の変化と共に、民間の学習サービスも活用することで、教育格差やメインストリームから外れてしまった子供たちの教育の支援を行えるのではないかと思います。教育の選択の幅を、小さいうちから広げるということです。将来、知的生産が重要視される社会になればなるほど、教育格差は力の格差になり、所得の格差につながります。そして、格差の連鎖を生んでしまうことになりかねません。また、教育とは別の部分の人間関係によって教育を受けられなくなってしまうのは、大変もったいない人材の損失になります。「なくならない職業」と「なくなる職業」といわれている中で、小学校の先生はなくならないが、中学校以上の先生はなくなる可能性があるということが書かれていました。それは、道徳や倫理観など、人間の基礎となる部分を教える小学校の先生は、人が行わなければいけないということです。しかし、中学校以上の受験対策のためだけに勉強を教える先生であれば、テクノロジーが補完できるということです。そのような意味合いからも、人を介した教育が大事であることは変わらないと思います。けれど、例えば受験の勉強であるならば、様々な優秀なコンテンツが用意されているので、それを活用してテクノロジーの恩恵を享受しながら勉強することが、コミュニティやコストといった教育の問題を解決できるのではないかと思います。暗記や知識としての授業は、テクノロジーがよいものを提供していき、学校という場所は人としての教育をする場所になっていくのではないでしょうか。インターネットが発達し、いつでも好きな時に最高の授業が見られるようになりました。インターネットがない時代では、仮に有名予備校のサテライトの授業が視聴できても、時間が決まっていました。昨今では、自ら学習したくなるような、ゲーム性の高い学習サービスも提供されるようになってきました。学校の勉強のやり方が合わない子供たちでも、興味を持って学習できるようなサービスが増えてきています。それらの各種サービスが、無料で提供されるものも多くなってきています。双方向の学習が必要なものは対面であったり、その後のやり取りで費用が発生したりしますが、座学的な受験のためのものであれば、無料で高度な授業を受けることができます。これまでの学校教育と共に、それらのテクノロジーを活用して教育の格差をなくすことが、とても重要だと考えられます。対応するデバイスもパソコンだけではなく、スマホやタブレットといったデバイスに対応していますので、時間や場所を選ばずに学習できることが、格差をなくす上でも有利に働くと考えられます。
■Quizlet
「Quizlet」は、学習ツールと単語カードを無料で利用して学習するサービスです。暗記学習に特徴のある「eラーニング」のシステムです。フラッシュカードと呼ばれる単語暗記のプログラムを自分で作成したり、グラビティと呼ばれる、小惑星が降ってくる中で回答するゲームなど、ゲーム性を強めた方法で暗記を簡単にする仕組みとなっています。プログラムを自分で作って公開できるので、さまざまな人と学習方法をシェアできます。双方向のやり取りが必要な高度な学習には、コミュニケーションや動画などのコンテンツが必要になります。しかし、その基礎となる単語や覚えるべき慣用句は、学習の土台となるため必要です。昔ならば、暗記カードに書いて裏表を確認していた英単語も、インターネット上で誰でも簡単に作成・公開でき、他の人が作ったコンテンツも利用できるため、格段に暗記の効率が上がるサイトです。
URL:https://quizlet.com/ja
■Force Club(フォルスクラブ)
「Force Club(フォルスクラブ)」は、幼児向けの学習から小中学校の学習や高校生の大学入試に対応するコンテンツを配信しています。その他にも、資格試験の勉強や手話の学習など、社会人になっても利用できる各種コンテンツを用意しています。パソコンだけでなく、スマホやタブレットにも対応しているので、いつでもどこでも学習が可能です。利用料金は、入会金が1万円で、月額利用料金は5000円です。会員登録後、クレジットカード決済または口座振り込みで費用をお支払いすれば、利用が開始できます。1アカウントにつき最大5名まで、すべてのコンテンツが利用可能です。スクールTVという、小中学校の教科書に対応した授業動画を無料で配信するサービスもあります。学校でカバーしきれなかった内容を、さらに深く学習したり自宅で勉強したりすることができます。
URL:https://www.force-club.com/
■スタディサプリ
「スタディサプリ」は、「神授業」見放題のサービスです。リクルートが運営する学習サイトで、小学講座、中学講座、高校講座、そして大学受験講座と全学年に対応したコンテンツが用意されています。有名な講師による授業動画が見放題で、レベルに合わせた講座が用意されているため、各生徒に合った授業を受けることができます。受験対策のみを教える先生ではなく、幅広い視点での教育が求められる中、学校教育には異なる視点の導入も必要となるでしょう。驚くべきことに、費用が大変安いのも特徴です。どの講座も月額980円から受講できます。塾の代わりになるという利用者の声もあり、年間何十万円もかける塾に比べて効果が高いのであれば、学校と並行して学習する価値の高いサービスと言えます。
URL:https://studysapuri.jp/
■Try IT(トライイット)
「Try IT(トライイット)」は、分からない部分を5分で解決する映像授業です。実力派講師による4000本以上の授業動画が閲覧できるのがメリットです。中学と高校の定期テスト対策に必要な科目が網羅されており、学校で学んだ内容に沿った学習が可能です。学習の進み具合がすぐに分かるよう設計されているため、進捗状況が一目瞭然です。学習したい授業もすぐに見つけられ、インターネット環境さえあれば、時間や場所を問わず効率的に学べます。専用のテキストや動画を利用することで、授業のスピード調整などが可能になっています。全国のライバルと競い合って学習することもでき、その成果が一目で分かるため、ゲーム的な要素も取り入れられています。なお、有料サービスでは質問できる機能もありますが、会員登録すれば全て無料で利用できる点が最大の魅力です。これは、家庭教師を行うトライ社ならではのサービスではないでしょうか。教育はお金がかかるものであることから、無料でサービスを提供できることは、学校の学習を補完するだけでなく、「eラーニング」の特徴を最大限に生かした画期的な取り組みといえます。
URL:https://www.try-it.jp/