世界の低価格な新車、オートバイと移動手段の未来を考えます。

更新日:2020年03月31日

ローコストビークルって、実際どうなの?

人生の高い買い物のひとつと言われている自動車。ローコストビークルという言葉もありますが、実際はどのようなものなのか?調べてみました。インドの自動車メーカー、タタ・モーターズの「ナノ」に代表されるように、自動車やオートバイなど、モビリティ製品も価格破壊のイノベーションが起こっています。「ナノ」はおおよそ当時のレートで、10万ルピー(25万円前後)の車です。それまで、20万ルピー(50万円前後)の車がインドでは、いちばん最安値の車でした。日本車でいちばん安い乗用車の軽は、70万円程度ということを考えると、価格破壊が起こっています。二輪車は大体3万-4万ルピー程度であったのに対し、当時インドでもっとも安価なマルチ・スズキの「マルチ800」は20万ルピーと5倍以上の価格差がありました。その間の層に対して「ナノ」は開発されました。「ナノ」は、徹底的に製造部品や内装を簡素化することで、コストダウンを図っています。これは、走るという部分に必要なものに絞って製造することで、コストを下げるというやり方を行いました。日本のジェネリック家電と言われるメーカーが作っている製品と、同じようなやり方と考えられます。ナノのスペックをよく読むと、日本の軽自動車に近いようなスペックが見受けられます。「ナノ」自体は、タタ・モーターズの不振などもあり、大きく販売台数を伸ばすことは出来ませんでしたが、自動車などのビークルも家電と同じように買える時代がくることを予見させる商品だったのではないかと思います。発展途上国は、日本車などの中古車市場が活発です。所得が高くないため、基本的には新車ではなく、中古車を乗ることが中心の国も多いと思います。そうなってくると、一昔前の製品とはいえ、10年以上乗れる日本の中古車を安価で買って、それを利用するユーザーニーズもあります。本当にコストを下げないと低価格で入ってくれる中古車とのバッティングが考えられます。新車にこだわらなければ、そのようなニーズがあります。しかし、新車を買わないと中古車にはならないので、性能の良いな新車というものは、大切になってくると思います。低価格で性能の良い新車ができれば、更に中古車市場でも良質で低価格な自動車にめぐり合うことができます。その他にも、シェアリングエコノミーの代名詞であるカーシェアリングとの兼ね合いも出てくると思います。発展途上国では、まだ通信インフラの影響などで、シェアリングエコノミーは発展途上かと思いますが、これからはそのようなものとのバッティングも考えられます。発展途上国では、オートバイの市場も活発です。オートバイは生活必需品です。そのため「125cc」のオートバイが5万円程度の価格で売られています。住宅のモビリティを考える場合、その住宅自体を移動させるには、自動車でありオートバイの動力が必要です。ITを活用した場所を選ばずに仕事が出来る環境になり、ローコストに移動が可能な住宅を購入して、ローコストビークルを利用できれば、コストをかけずに自分のライフスタイルにあった場所に、世界中の人々が自由にできる世界が可能になるかもしれません。国境という概念も段々と消失していくかもしれません。そこまで移動にこだわる必要なのかもしれませんが、イノベーションの進む方向性として、ひとつ面白い方向性ではないかと考えています。更に今、想定されるのはガソリンを利用した移動手段ですが、ガソリン車ではなく電気自動車を使ったローコストビークルも進化していくものと考えられます。そうするとソーラーなどの自家発電を利用して、動力源を確保し、それを利用してローコストビークルを動かし、それを持って移動して生活するようなことも可能になるかもしれません。生活から移動までを、自家生産したものでまかなうような動きです。

ローコストモビリティを販売しているメーカーをご紹介します。

ローコストモビリティを販売しているメーカーをご紹介します。先進国の自動車は、発展途上国に比べて標準価格が高額となりますが、世界ではこのような金額で、自動車を製造しています。中古車市場の発展により、新車の方もローコストな車種がでてきています。現在はガソリン車ですが、近い将来、この金額で電気自動車が作られるようになる可能性もあります。そうすると、ローコストな住宅で発電した電力で、そのローコストなモビリティを利用するという生活が可能になるかもしれません。

■タタ・ナノ
「ナノ」は、自動車メーカー。タタ・モーターズが作っていた世界一安い車です。価格は10万ルピーという設定がされていました。それまで長年にわたって世界で最も安い車として君臨してきた、マルチ・スズキが販売していた「マルチ800」の20万ルピーに対して、半分の価格という設定にした意欲的な車です。
<スペック>
排気量:620cc
エンジン:SOHC直列2気筒
最高出力:24kW(33ps)/5500rpm
ミッション:4速MT
駆動方式:RR
乗車人数:4人
全長:3100mm
全幅:1500mm
全高:1600mm
重量:580-600kg
価格:10万ルピー

■マルチ・アルト800
「マルチ800」の後継モデルとして販売開始されたインドの自動車です。「マルチ800」の製造が2014年に生産終了した後は、マルチ・スズキのエントリーモデルとなっている低価格な車種です。
<スペック>
販売期間:2012年
ボディタイプ:5ドアハッチバック
排気量:800cc
エンジン:(F8D型)SOHC直列3気筒12V
駆動方式:FF
変速機:5速MT
全長:3395mm
全幅:1490mm
全高:1475mm
ホイールベース:2360mm
車両重量:695-725kg
価格:24万4000ルピー

■ヒュンダイ・イオン
ナノ、マルチ・アルト800についで、低価格といわれているヒュンダイの自動車です。燃費は、マルチ・アルトよりも優れています。
<スペック>
販売期間:2011年
ボディタイプ:5ドアハッチバック
排気量:800cc
駆動方式:FF
変速機:5速MT
全長:3495mm
全幅:1550mm
全高:1500mm
ホイールベース:2380mm
車両重量:760-790kg
価格:26万9999ルピー(地域によって異なる)

■ダイハツ・ミライース(軽自動車)
ダイハツのミライースが、日本で最も低価格な軽自動車と言われています。84万円という低価格で、燃費性能は35km/Lという低燃費です。低速(30km/h以下)における緊急自動ブレーキシステムも装備されています。
<スペック>
販売期間:2017年
乗車定員:4名
ボディタイプ:5ドアハッチバック
排気量:658cc
エンジン:(KF型)直列3気筒DOHC
駆動方式:前輪駆動(2WD車)/四輪駆動(4WD車)
最高出力:36kW(49PS)/6800rpm
最大トルク:57N・m(5.8kgf・m)/5200rpm
変速機:CVT
サスペンション:(前)マクファーソン・ストラット式コイルスプリング/(2WD後)トーションビーム式コイルスプリング/(4WD後)3リンク式コイルスプリング
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1500mm(2WD)/1510mm(4WD)
ホイールベース:2,455mm
車両重量:650-670kg(2WD)/720-740kg(4WD)
ブレーキ:(前)ディスク/(後)リーディング・トレーリング
OEM供給:スバル・プレオプラス(2代目)/トヨタ・ピクシスエポック(2代目)
価格:84万円

■ダイハツ・ブーン(普通車)
マーケティングをトヨタ主導で行い、開発/生産をダイハツが行ったトヨタのパッソの姉妹車であるダイハツブーン。普通車として日本で最も安いと言われている車です。
販売期間:2016年
乗車定員:5名
ボディタイプ:5ドアハッチバック
排気量:996cc
エンジン:(1KR-FE型)直列3気筒DOHC
駆動方式:前輪駆動(2WD車)/四輪駆動(4WD車)
最高出力:51kW(69PS)/6000rpm
最大トルク:92N・m(9.4kgf・m)/4400rpm
変速機:CVT
サスペンション:(前)マクファーソン・ストラット式コイルスプリング/(2WD後)トーションビーム式コイルスプリング/(4WD後)トレーリングリンク車軸式コイルスプリング
全長:3650mm/3680mm
全幅:1665mm
全高:1525mm
ホイールベース:2490mm
車両重量:910-960kg
ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク/(後)リーディング・トレーリング
OEM供給:トヨタ・パッソ(3代目)
価格:117万円

■Ace CB125/Ace CB125-D
ナイジェリア販売されている低価格、戦略小型二輪車「Ace CB125」があります。実売価格は約7万円と、とても低価格なバイクになっています。125ccの単気筒エンジンで、フロントはドラムブレーキが使われているとても簡素な造りですが、デザイン性は高いのではないかと感じます。徹底したコスト削減行うと125ccのバイクでも約7万円で作れるということが分かります。
参考URL:https://www.honda.co.jp/news/2011/c110929.html